【第六話】再開

そこからはさすがにお互い、メールのやりとりは途絶えました。

今度こそ、本格的に日本での日常を取り戻した私。

仕事を探しながら、卒論を書きつつ

友達と遊んだり、バイトに行く毎日を送っていました。

しかしまたしばらくして、O太郎からメールが届きました。

O太郎いわく、彼女とは別れたようでした。

そして、また会いたい、と。

程なくして、彼がまた名古屋に来るから会おう、と約束。

そして、彼が名古屋にきた日から

私たちは遠距離恋愛を始めることになりました。

交際記念としてペアリングも買って、会う時はいつもつけていようと約束。

彼女がいるO太郎を好きでいるのは辛かったから

付き合えることになった嬉しさで

遠距離なんて気にならなかったです。

関西の大学に通っていたO太郎は、大学卒業後は就職で関東に引っ越し。

付き合って数ヶ月で、私たちは

関西との遠距離恋愛から、関東との遠距離恋愛に変わりました。

カナダから帰国した後、仕事を探し続ける中で

広告制作の仕事に興味を持ちましたが

やっぱり正社員募集では採用されず。

仕事に就けるなら、とりあえずアルバイトでもいいか〜と応募したところ

3月末頃、広告制作事務所での制作補助の仕事で、やっと採用決定。

大学も無事卒業し、苦戦続きの学生生活が終わりました。

ツナグバ


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