【第十九話】よりを戻す

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しばらくは破談になったショックに浸っていましたが

仕事もせず、ただただ暇な時間を過ごしていても仕方がない。

重い腰をようやく上げようと、またまた転職活動を開始。

何をしたいということもなく、大したキャリアもないアラサー女の

転職活動は、そうそううまくは行きません。

なかなか応募したい会社も見つからないし

応募してもなかなか面接してくれる会社もない。

失恋で傷心の上に、転職活動でも疲弊していきました。

そんな生活を過ごしていたある時、またO太郎から連絡が。

「一人になって考え直して、やっぱり、

 ちゃんと結婚準備もして行くから、もう一度付き合ってほしい。」

一度は別れたものの、仕事も決まらないで

実家でニートみたいに過ごしていた状態だった私は

その申し出をどこかで待っていた気持ちもありました。

何度も話し合った結果、よりを戻すことにしました。

これまでは遠距離恋愛のままでいましたが

同棲して結婚準備を本気で進めようと、二人で決めました。

私の転職活動は一旦中止して、O太の住む家に引っ越して

その後、そこから通える仕事を探すことに。

その前に、ようやく、私の実家に彼が来て

同棲・結婚の挨拶に来ることになりました。

最初のうちは、同棲なんてあり得ない!と言っていた両親ですが

破談になって、仕事もなく、ニートになった私を見ていて

「同棲してでもいいから、もう早く結婚してほしい」と

同棲も認めてもらえることに。

とうとう、地元を離れて同棲することになりました。

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